農業用ビニールハウス(パイプハウス)の専門店モリシタの森下幸蔵です。
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食の検定1級を目指しています。
昨日は、大阪でのセミナーの帰りにふぐを食べてきました。
テッサ(フグの刺身)は美味しかったです。
でも、毎年、フグ中毒が発生しているのに、大騒ぎしないのは不思議です。
人命には影響がない“マルハニチロ”の農薬混入では大騒ぎだったのに(汗)。
さて、本題です。
サラリーマンとして就農すること
先日(2月2日)東京国際フォーラムで開催された「新農業人フェア」。
会場の一角で関連セミナーが終日行われていまして、そのうちの二つのセミナーを拝聴しました。
今日はそのうちの一つをご紹介したいと思います。
スピーカーは、久松農場で農場長としてご活躍されている「フシミさん」(同農園のブログでご自分ことをそのように表記されています)という若い女性です。
【農場長になるまでの経緯】
フシミさんが久松農園に入社するまでの経歴はとてもユニークです。
大学でスペイン語を専攻。卒業後に、日本で最も有名なお花屋さん(○○花壇)に入社。
フシミさんは、ホテル内の会場装飾やフラワーデザインを担当されましたが、ルーティンワークに慣れると、仕事がマンネリ化。
お花屋さんを5年間勤めた後、仕事をしながら、通い続けていたクッキングスクール(○○○クッキングスクール)に転職。
料理講師として4年半勤務されたそうです。
料理講師時代に、素材である野菜を説明するにあたって、知識だけでなく実務体験を知りたいと思われたフシミさんは、ご自分が「農業をやりたい」ということに気づかれ、どうやったら農業ができるのかをインターネットで調べられましたそうです。
調べた結果、農業をやるには、3つの選択肢があったそうです。
- 農家に研修
- 農業法人に就職
- 農業を学べる学校に行く
- は、人脈がないこと。研修先の農家と考え方が合わなかったらという不安がある。
- は、農業未経験者で、女性ということで、事務仕事に回される心配がある。
- 新農業人フェアに行き、「なんでも相談コーナー」で農業学校の存在を知る。
とういうことで、農業を教えてくれる学校(日本農業実践学院)に入学し、1年間の在学中「農業インターンシップ」で実務も体験。
久松農園さんとは、在学中に、茨城県で開催した「新農業人フェア」にて出会い、入社後、2年目から農場長をされているとのこと。
【農園での役割】
久松農園で、農場長を務めるフシミさんは、「週休二日のサラリーウーマン」と自らを称していました。
学校で取得した資格「大型特殊機械」と「小型建設機械」の免許は、農場ですぐに役に立ったそうです。
現在、農園で任せられている仕事としては、
- 野菜50品目の作付計画の立案実施
- 研修生の仕事内容の確認と支持
- 注文や問い合わせのメールの対応
- 顧客管理
また、商品企画やデザイン、料理の提案などにも関わられていて、具体的には、
- 農園でとれる野菜を使ったレシピの提案
- 農場祭でのお客様のおもてなし
- ギフトカードの企画と商品化
- 農場で撮った写真をカレンダーにして、顧客に配布
など、以前の仕事で得たことが活かせる仕事をさせていただいているとのこと。
自分に向いていること ≠ 自分の好きなこと なので、自分が好きなこと、かつ、自分に向いていること が、自分にしかできないことだと思っておられて、今、仕事が楽しくできているそうです。
セミナーで使われたスライドです。
上段は、【チームでやる面白さ】
下段は、【魅力的な農業 誇りに思える農業】
フシミさんは、独立したいとは思っていなくて、雇用されている方がよいとおっしゃっていました。
最後に、農業は自分の強みを活かせるので、いろいろな業界の人たちが入り、農業界がますますおもしろくなるといいと思うと、締めくくられていました。
久松農園公式サイト
久松農園ブログ「畑からの風だより」
http://blog.hisamatsufarm.com/
株式会社モリシタ公式サイト