福井の農業用ビニールハウスの専門店モリシタの森下幸蔵です。
https://www.morishitahouse.jp/contents/about.html
職人さんが昼休み中に、建設中のビニールハウスの前で自撮りしてみました。
このビニールハウスには、大和鋼管工業さんのストロングX(STX700)というパイプを使用していますよ。
http://www.daiwast.co.jp/products/list/stx.html
さて、本題です。
ビニールハウスの素材について
ビニールハウスは、金属とプラスチックからできています。
ビニールハウスの中で、最も棟数の多い農業用パイプハウスを例にとって、素材についてみてみます。
金属素材
農業用パイプハウスに使用されている金属素材には、溶融亜鉛メッキ鋼管・鋼板・線材、ステンレス鋼・線材、スチール(鉄)、ワイヤーがあります。
部材名を以下に書き出してみます。
- アーチパイプ、
- 直管パイプ、
- サイド巻上パイプ、
- 補強パイプ(筋交パイプ、梁パイプ)、
- ビニペットおよびスプリング(ビニール止めレールとビニール止めスプリング)、
- ドアおよびドア用スライドレール、
- ラセン杭(アンカー杭)、
- 金具類(パイプ組立て用金具、ビニペット取付金具、ドアレール用金具)、
- サイド巻上器および谷巻上器、
- 天窓装置および妻面換気窓、
- 内張りカーテンの駆動装置
以上のように、金属素材のものには、パイプハウスの本体材料と換気装置やカーテン装置がありますね。
次に、
プラスチック素材
農業用パイプハウスで使用されているプラスチック素材には、
おもに、
- 外張り用プラスチックフィルム
- 内張り用プラスチックフィルム、
- フィルムを抑え止める部材(マイカ線とパッカー)
が挙げられます。
外張り用プラスチックフィルムは、塩化ビニールフィルムとPO(ポリオレフィン)フィルムの二つが主流です。
内張り用では、ポリエステル、ポリエチレン、PO(ポリオレフィン)、PVA(ポリビニルアルコール)、デュポンタイベック、塩化ビニール、酢酸ビニールなど。
内張り用は、遮光、遮熱、保温などの機能が付与されるので、素材の種類が多くなります。
フィルムを抑え止める部材(マイカ線とパッカー)には、ポリエチレンが使用されています。
フィルム抑え止めには、耐久性と強度が重視されています。