農業用ビニールハウス(パイプハウス)の専門店モリシタの森下幸蔵です。
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福井で人気のキャラクター「うさぎのジローR」の個展でも、自撮りツーショットしてみました。
うさぎのジローの個展は、10月5日(日)まで開催していますよ。
会場は、レ・プレジュール福井駅前本店です。
「うさぎのジローR」の個展が始まります!(うさぎのジロー作者のブログ)
http://ameblo.jp/illustrator-eko/entry-11920054392.html
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さて、本題です。
ビニールハウス(パイプハウス)の積雪対策 その2
「ビニールハウス(パイプハウス)の積雪対策 その1」 の続きです。
「その1」 と同じ前節ですが…
パイプハウスは、一般建築物と比べて、安全基準が緩やかなため、雪を屋根の上にのせたままにしないことが基本です。
補強を施すと、ある程度までの積雪荷重までは耐えることはできますが、ハウスの屋根に積もった雪は可能な限り、地面に滑り落とすように対処してください。
「その1」に引き続き、パイプハウスの積雪対策をまとめてみました。
4.地下水(井戸水)を使った融雪
地下水が豊富にある地域でしか使えない方法です。
単棟パイプハウスの両側に、融雪散水パイプ設置し、屋根から滑り落ちてきた雪に井戸水を上から散布して溶かします。
融雪することで、パイプハウスの屋根から落ちてきた雪で、ハウスが埋もれてしまうことを防ぎます。
降雪とともに、給水用のバルブを開くだけで融雪できますので、安心で、除雪の労力が要りません。
融雪散水パイプとは、融雪用の散水ノズルを1.0メートル間隔で取り付けたパイプ(塩ビ管)のことです。
融雪散水パイプは、パイプハウスの桁行き方向に設置します。
長さが50メートルの単棟ハウスであれば、100メートル(=50mX2通り)の塩ビ管と、融雪用散水ノズル100個が必要です。
融雪散水ノズルの散水量は、メーカーによって違いますが、私は毎分1.0リットル(0.3kg/cm2のとき)の吐出量のものをお奨めしています。
デメリットとして、地下水がある地域でしかできません。
また、井戸と井戸水を汲み上げる揚水ポンプ(深井土の場合は水中ポンプ)や給水配管などの設備が必要です。シーズン前には設備の保守点検が必要です。
電動ポンプのため、停電時のバックアップとして、ディーゼル発電機を用意している農園fもあります。
電気代(基本料金も含めて)のイニシャルコストがかかります。
5.機械による除雪
ホンダやヤマハなどから発売されているロータリー小型除雪機や、乗用トラクター後部のPTOにとりつけられるロータリー型除雪機を使って、パイプハウスの周りを除雪します。
これによって、パイプハウスが屋根から落ちてきた雪で埋もれないようにします。
デメリットとしては、まず、機械の購入費が必要です。
また、需要に対して台数が不足がちですので、除雪機械は夏に予約しておかないと入手が困難です。
ハウスとハウスの間の除雪をしますので、機械の操作技術に熟練していないと危険です。
除雪という労働コストがかかります。つまり除雪によって、人件費が増えます。
『 ビニールハウス(パイプハウス)の積雪対策 その1 』は、こちらです。
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