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2014年09月11日

ビニールハウス(パイプハウス)の肩高、軒高について

農業用ビニールハウス

稲刈りあとの田んぼを見ると秋の訪れを感じる株式会社モリシタの森下幸蔵です。 https://www.morishitahouse.jp/company

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コシヒカリの新米が出るのが、待ち遠しいです。

しかし、コシヒカリは、人気の衰えない品種ですね。ちなみに福井県農業試験場が開発した品種です。

コシヒカリを超える県産ブランド米の開発

http://www.maff.go.jp/j/pr/aff/1111/spe1_03.html

ビニールハウス(パイプハウス)の肩高、軒高について

?最近では、肩の高さ(軒高)が高いハウスが多いので、必然的にパイプハウスの屋根までの高さ(棟高)が高くなる傾向にあります。

福井県の例で言うと、

1.(アーチパイプが)19.1φならば、(軒高は地面G.L.から)1.35mまで。

2.(アーチパイプが)22.2φならば、(軒高は地面G.L.から)1.5mまで。

3.(アーチパイプが)25.4φならば、(軒高は地面G.L.から)1.8mまで。

4.(アーチパイプが)31.8φならば、(軒高は地面G.L.から)2.0mまで。

5.(アーチパイプが)42.7φならば、(軒高は地面G.L.から)2.5mまで。

以上が安心してお勧めできるパイプハウスの軒高です。

 

 

パイプハウスの肩高(軒高)が高くすることでのメリットは?

まず、肩高(軒高)が高くなると、側面の換気開口も高くなりますので、側面からの換気回数が増えます。

これによって、ハウス内の温度の調整や二酸化炭素の取り入れがしやすくなります。

ハウスの屋根が高くなることによって、垂直方向に空間が広くなり、それによって栽培環境が良くなります。

ハウス内の空気が増えることで緩衝性が増し、ハウス内の環境が、日射や寒風などの外環境からの影響を受けにくくなるのです。

 

つまり、軒高の低いハウスに比べ、軒高の高いハウスは、夏は暑くなりにくく、冬は冷えにくいということになります。

同じ理由で、湿度も高くなりにくくなりますので、同じ栽植密度ならば病気の発生が少なくなります。

また、トマトなどの立体づくりをして、花芽の段数で収量が決まる作物は、軒高が高いと段数が増やせますので、収量を増やしやすくなります。

 

もちろん、デメリットもあります。

最大のデメリットは、肩高(軒高)が低いハウスに比べて、耐風性能が落ちることです。

つまり、風害に起きやすいので、梁などでの補強が必要になります。

 

パイプハウスの肩高が高いことのメリットとデメリットをまとめました。

メリット

1.ハウス内の換気がしやすくなる。

2.ハウス内の温度調整がやりやすくなる。

3.ハウス内の湿度が低くしやすくなる。

4.ハウス内の栽培環境が良くなる。

5.栽培環境が良くなるので、病害が少なくなる。

6.トマトの立体栽培では、収量が増やしやすくなる。

デメリット

1.耐風性能が低くなるので、梁などでの補強が必要になる。

 

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