福井の農業用ビニールハウス(パイプハウス)の専門店モリシタの森下幸蔵です。
https://www.morishitahouse.jp/contents/about.html
先週の日曜日(2015年9月27日)に坂井市三国町の旧森田銀行本店で開催されている個展に行ってきました。
http://www.city.fukui-sakai.lg.jp/kanko/03/p000037.html
知人の小川秀夫さんの個展『越前手漉き和紙と写真の新たな可能性』を拝見しましたが、和紙とろうそくのようなLEDの照明に癒されました。
http://mikunikaisyo.org/morita/archives/category/event
さて、本題です。
爆弾低気圧や台風の被害からビニールハウスを守るためのハウスの強風対策
今夜(2015年10月1日)は、日本海を発達中の低気圧が進むため、福井県に暴風警報が出されていますね。
そこで、ビニールハウスの強風対策についてまとめてみました。
強風への事前の対策は…
強風が吹く海岸の近くや高台では、強風側に防風林などが無い時は施設周囲に防風網を設置するのがベストです。
ハウスの点検
ハウスの屋根フィルムにたるみがあると強風にあおられたときにフィルムが破れたり剥がれたりする可能性があります。
以下のことを事前に点検してみましょう
1.屋根フィルムがきれいに張られているか、また、スプリングやパッカーなどのフィルム止め具が外れていないか。
2.サイド巻上フィルムを押えているハウスバンド(マイカ線)がゆるんだり切れたりしていないか。
3.サイド巻上の開閉がきちんとできるか
4.妻面のドアが閉まるか。ドアロックできるか。ドア枠が外れやすくなっていないか。
5.妻面の換気窓(ツマソー)や天窓を操作した時にすき間なくきちんと閉まるか。
6.ハウス周囲に飛ばされるようなものがないか。あれば飛ばないように片付けておきましょう。
6.筋交や梁などの補強材などを事前に準備しておき、強風前に取り付けるのも効果があります。
そして、
強風が吹いてきたら
1.ドア、妻換気窓(ツマソー)、天窓、サイド巻上を全閉にする。強風でドアが開かないようにドアにはロックを掛けておきましょう。
2.ハウスに換気扇が設置してある場合は、換気扇を作動させてハウス内を負圧にしておきましょう。フィルムが飛ばされにくくなります。
3.強風が吹いているときは、飛来物や転倒の恐れがあるので、屋外での作業はしないでおきましょう。
そして、
強風が止んだ後の点検
台風や低気圧が通り過ぎて強風が止んだら、以下のことを点検しましょう。
1.フィルムの破れやたるみがないか
2.スプリングやパッカーなどが外れていないか。
3.ハウスバンド(マイカ線)が外れたり、切れたりしていないか。
そして、
点検をして被害があれば
1.速やかに補修しましょう。
2.被害が大きい場合は、農業共済や保険代理店に被害が合ったことを連絡しておきましょう。
3.ご自分の手に負えない場合は、業者に連絡して被害状況を伝えて、修理の見積に来てもらいましょう。
日頃から日常的に、ハウスのフィルムの保守点検を行い、強風時には上記の対策をすれば、大部分の強風被害を未然に防ぐことができると思います。
要は、油断をしないことが大切だと思います。
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株式会社モリシタは、「2018年福井しあわせ元気国体・福井しあわせ元気大会」を勝手に応援しています(笑)!