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2024年08月26日

令和6年の米不足はなぜ起こったのか?

農林水産省

農業用ハウスのモリシタです。

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令和6年の米不足はなぜ起こったのか?

 

 

 

 

令和6年(2024年)の日本における米不足の原因は、複数の要因が重なり合った結果です。

以下にその主要な要因を詳しく説明します。

 

 


 

1.異常気象による不作

2023年の猛暑と少雨が米の生産に大きな影響を与えました。特に新潟や秋田などの米どころでは不作となり、収穫量が減少しました。新潟県のコシヒカリは暑さに弱く、高温障害で品質が低下し、収穫量も2割近く減少しました。

 

 


 

2.政府による生産調整

農林水産省は人口減少に伴う米の消費減少を見越して、主食用米の生産をコントロールしています。2021年から2023年までの3年間で主食用米の収穫量は60万トン以上減少し、2023年には661万トンと過去最少となりました。

 

 


 
3.外食需要の増加

コロナ禍が収束し、訪日外国人が増加したことで外食需要が急拡大しました。2024年上半期には過去最多の約1778万人が訪日し、これにより米の消費量が増加しました。

 

 


 

4.米の割安感

パンや麺類など小麦製品の価格が上昇する中で、国内生産である米は比較的価格上昇が緩やかでした。このため、米の割安感が消費を押し上げました。

 

 


 

5.南海トラフ地震臨時情報

2024年8月に南海トラフ地震臨時情報が発表され、多くの人々が備蓄用に米を買い求めたことも一因です。

 

 


 

6.精米歩留まりの低下

猛暑による高温障害で米の品質が低下し、精米した際の仕上がり量(精米歩留まり)が低下しました。これにより市場に出回る米の量も減少しました。

 

 


 

7.米農家の高齢化と後継者不足

日本の米農家の平均年齢は70歳前後であり、後継者不足も深刻な問題です。生産コストは上昇しているものの、米価は長らく低迷しており、生産意欲が減退しています。

 

 


 

8.減反政策と飼料用転換

過去には「減反政策」により田んぼを減らす施策が行われていました。最近では農水省が農家に対し「食用米ではなく家畜飼料用に転換する」よう奨励し、補助金を出しています。この政策も供給減少に寄与しています。

 

 


 

これらの要因が重なり合い、令和6年(2024年)の日本では深刻な米不足が発生しています。

 

新米の流通開始によって一部解消される見込みですが、根本的な値下がりは期待できない状況です。

 

 


 

ショート動画で説明しました。ぜひご覧ください。

 

https://youtube.com/shorts/gveX-w4-tsY?si=hWeOpEc78lrWsHYP

 

 

 


農業用ハウスのことに限らず、福井県の農業関係のことでしたら調べてお答えしますので、お尋ねください。

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