農業用ビニールハウス(パイプハウス)の専門店モリシタの森下幸蔵です。
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第3章 虫や雑草とどう向き合うか
雑草対策には段取りが必要
『
関東は雨が多く気温も高いため、すぐに雑草が生えます。
特に畑は土手や空き地と違い、肥料が入っているので雑草が旺盛に育ちます。
作物が草に埋もれてしまうと日が当らなくなって上手く育たなかったり、育ったとしても収穫がしづらくなったりしてどうしようもありません。
草を防除するため、慣行農業では除草剤という農薬を使います。
狙った種類の草が綺麗に枯れてくれるので大変便利なものですが、土の微生物も殺してしまいますので有機農業では使いません。
草対策の基本は手で抜くか、機械除草です。
どうすれば草取りがしやすいかを常に考えて作物の植え方を工夫しています。
≪中略≫
面積が広く、頻繁には草取りに入れない作物の畑には「防草シート」という光を通さないシートを敷いて草が生えないようにすることもあります。
設置は面倒ですが、一度敷いてしまえばシーズン中は草取りが不要になります。
最近注目されている技術に、カバークロップ(被覆作物)と呼ばれるものがあります。
リビングマルチなどとも言われます。
麦と大型牧草を作物の間などに生やすことで雑草を抑制するやり方です。
≪中略≫
このカバークロップが風除けになったり、天敵利用の項で述べたように天敵の棲家になるとい副次効果もあります。
』
出典【キレイゴトぬきの農業論】新潮新書 久松達央著
久松農園のオフィシャルサイト http://hisamatsufarm.com/