福井の農業用ビニールハウスの専門店モリシタの森下幸蔵です。
https://www.morishitahouse.jp/contents/about.html
福井県倫理法人会の事業報告会の後の懇親会。
かんきち下馬店で自撮りしました。
http://tabelog.com/fukui/A1801/A180101/18005069/
かんきちは、居酒屋みたいですが、水産会社直営のお店なので、お刺身やお寿司が安くて美味しいのです。
さて、本題です。
ビニールハウス(パイプハウス)のパイプの材質は?
答えは、ずばり、鉄です。
おわり…
では、ミもフタもないので、もうすこし詳しく書きますね。
日本施設園芸協会の規定では
一般社団法人日本施設園芸協会の発行している小冊子「地中押し込み式パイプハウス安全構造指針」によりますと、
パイプの材質について、下記のような記述があります。
- パイプハウスに使用する鋼管(以下「パイプ」)は JIS G3445 STKM (機械構造用炭素鋼管)もしくは JIS G 3444STK(一般構造用炭素鋼鋼管)に規定する規格品またはこれと同等以上の品質のものとする。
- パイプハウスに使用する鋼材は、有効な防錆処理を施したものとする。
つまり、ビニールハウスのパイプの材質は、「一定の強度を持ち、表面を防錆加工した鋼材」ということになります。
大和鋼管工業さんの場合は
ちなみに、弊社のビニールハウスで使用しているパイプは、大和鋼管工業さんの JIS G 3444STK(一般構造用炭素鋼鋼管)です。
http://www.daiwast.co.jp/products/showcase/case_03.html
ただし、大和鋼管工業の営業マンに伺った話では、実際の品質は、JIS G3445 STKM (機械構造用炭素鋼管)と同等のスペックがあるようです。
JIS規格では、機械構造用炭素鋼管として生産出荷する場合、頻繁に品質管理をすることになります。
機械構造用として生産すると品質管理業務によって製造コストが上がってしまいます。
これを避けるために、あえてオーバースペックのものを一般構造炭素鋼鋼管として出荷しているそうです。
パイプの品種ごとに材質が異なる
大和鋼管工業さんでは、パイプの品種(規格)ごとに、パイプの引張り強度とメッキ処理は、異なります。
- 19.1φ
- 22.2φ
- 25.4φ
- 31.8φ
これらの品種では、一般炭素鋼鋼管で引張り強さが400N/mm2以上(STK400)を使用しています。
防錆処理については、パイプの外面も内面も溶融亜鉛メッキ190目付のパーフェクトポストジンクです。
http://www.daiwast.co.jp/products/plating/p_postzinc.html
42.7φでは、引張り強さが290N/mm2 以上のSTK290を
48.6φでは、引張り強さが500N/mm2 以上のSTK500を使用しています。
防錆処理は、この二つともに、パイプの外面は溶融亜鉛メッキで内面は防錆焼付塗装のポストジンクです。
http://www.daiwast.co.jp/products/plating/postzinc.html
ストロングXは、31.8φX2.0mm厚で、引張り強さが700N/mm2以上のSTX700のパイプです。
防錆は、パーフェクトポストジンクです。
http://www.daiwast.co.jp/products/plating/p_postzinc.html