福井の農業用ビニールハウスの専門店モリシタの森下幸蔵です。
https://www.morishitahouse.jp/contents/about.html
近所のアスファルト舗装工事会社の土場においてあるロードローラー車のに “Kawasaki” のロゴを見つけました。
オートバイメーカーの川崎重工がロードローラー車を作っているとは知りませんでした。
https://www.khi.co.jp/rd/tech/156/nj156is01.html
さて、本題です。
ビニールハウス(パイプハウス)の柱の形状は?
ビニールハウスの柱の形状は大きく分けて3種類あります。
丸パイプ
一般的なビニールハウスの柱の形状は、丸パイプ(以下、「鋼管」)です。
圧倒的に数が多いので、ビニールハウスの柱は鋼管といっても過言ではありません。
ビニールハウスに使用されている鋼管は外径と鋼板の肉厚の規格で表示されます。
弊社では、ビニールハウスの間口に合わせて、6種類の鋼管を使い分けています。
ビニールハウス(パイプハウス)のアーチパイプの外径と厚さについて
アーチパイプの外径と厚さ
1.水稲育苗用ハウス(ハウス間口=4.5m) 外径19.1mm 厚さ1.2mm 長さ3.9m
2.雨よけハウス(ハウス間口=5.4m) 外径22.2mm 厚さ1.2mm 長さ4.8m
3.デーロクハウス(ハウス間口=6.0m) 外径25.4mm 厚さ1.2mm 長さ5.5m
4.ストロングXハウス(ハウス間口=7.0m) 外径31.8mm 厚さ2.0mm 長さ6.4m、6.7m
5.427補強ハウス(ハウス間口=7.5~8.0m) 外径42.7mm 厚さ2.0mm 長さ6.0m、6.5m
6.486補強ハウス(ハウス間口=8.5~10.0m) 外径48.6mm 厚さ2.4mm 長さ6.5m、7.0m
角パイプ
福井では、角パイプのビニールハウスは数が少なく、雪の少ない太平洋側の地域でよくみられます。
角パイプも鋼管のたてよこ寸法と鋼板の肉厚によって分けられます。
主にこのような角パイプが使用されています。
□-75X45X1.6mm
□-75X45X2.3mm
□-100X50X2.3mm
□-125X75X2.3mm
H鋼材
福井では、屋根型の鉄骨ハウスの柱には主にH鋼材が使用されています。
積雪が多いため、丸パイプや角パイプに比べて強度があることがH鋼材が多い理由です。
H鋼材は、フランジとウェブの巾と肉厚によって規格が表示されます。
農業用ビニールハウスに使用されるのは、軽量鉄骨のH鋼材(LH)です。
ビニールハウスに使用されるLH鋼材の規格は、ハウスの間口で使い分けます。
LH (フランジ巾) X (ウェブ巾) X (フランジ肉厚) X (ウェブ肉厚) のように表示します。
1.ハウス間口=7.2m~10.8m LH 150X75X3.2X4.5
2.ハウス間口=12m LH 150X100X3.2X4.5
3.ハウス間口=12m~15m LH 200X100X3.2X4.5
だいたい以上のように使い分けられています。
なお、農業用ビニールハウスは、建築基準法ではなく、特例によって独自の建築基準で建ててもよいとされています。
くわしくは、「園芸用施設安全構造基準(暫定基準)」(一般社団法人日本施設園芸協会発刊)を参照してください。
http://www.jgha.com/publication/index.html