福井の農業用ビニールハウスの専門店モリシタの森下幸蔵です。
https://www.morishitahouse.jp/contents/about.html
福井市二ノ宮の福井スポーツさんに立ち寄ったら定休日でした。
http://fukui-sports.com/blog/%E6%84%9F%E8%AC%9D%E3%81%AE%E6%B0%97%E6%8C%81%E3%81%A1%EF%BC%81/
せっかく来たので、お店の前で自撮りしましたよ。
さて、本題です。
ビニールハウス(パイプハウス)の被覆材の厚さについて
ビニールハウスに使用される被覆材。
俗に、「ビニール」と呼ばれていますが、現在では、福井のほとんどのビニールハウスでは、ビニール(塩化ビニールフィルム)よりもPOフィルム(ポレオレフィンフィルム)が被覆材として使用されています。
ビニールとPOフィルムでは、厚さの規格はほとんど同じです。
ビニールでは、0.05mm、0.075mm、0.1mm、0.15mmの4種類の厚みの規格があります。
対して、POフィルムでは、0.05mm、0.075mm、0.1mm、0.13mm、0.15mmの5種類の規格があります。
みかど協和さんの「スーパーソーラー」には、0.2mm厚というのもあります。
ビニールフィルムの製造機械
ビニールとPOフィルムでは、製造方法が違うのですが、
ビニールはカレンダー方式と呼ばれる方法で作られます。熱を加えて融かしたビニール樹脂をすき間からフィルム上に押し出して成形します。
カレンダー機
POフィルムの製造機械
POフィルムは、インフレ方式で作られます。インフレ機と呼ばれる機械に熱を加えて融かした樹脂を投入して、インフレ機の上部からエアーで一気にチューブ状に膨らませまて成形します。
インフレ機のしくみ
インフレ機
フィルムの厚さによって用途が違う
厚さによって、被覆材の用途が違います。
トンネル栽培には、0.05mmと0.075mm
ハウス内の内張りカーテンには、0.05mm~0.1mm
ハウスの外張りには、0.075mm~0.15mm
被覆材は厚さ別にこのような用途で使い分けられています。