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2014年08月28日

パイプハウス(ビニールハウス)の材料に大和鋼管工業製のパイプを使う理由

農業用ビニールハウス

ゆるキャラを見つけるとツーショットを撮ってしまう株式会社モリシタの森下幸蔵です。 https://www.morishitahouse.jp/company

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朝倉氏遺跡保存協会のマスコットキャラクター「朝倉ゆめまる」クンです。

福井国体のマスコット「ハピリュウ」と撮影した直後に、「朝倉ゆめまる」くんとツーショットをしました。

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一般社団法人 朝倉氏遺跡保存協会 http://www3.fctv.ne.jp/~asakura/

節操がないヤツなんて思わないでね(汗)

パイプハウス(ビニールハウス)の材料に大和鋼管工業製のパイプを使う理由

パイプハウス(ビニールハウス)用にパイプを製造しているメーカーは、わたしが知っているだけで4社あります。

15年ほど前から、モリシタで製造するパイプハウスは、大和鋼管工業製パイプのみを使用しています。

10年ほど前からは、大和鋼管工業(以下、大和鋼管)さんから直接仕入をしています。

当時は、我々のような小規模販売店がメーカーと直接取引できるなんて常識的にありえませんでした。

強度やメッキなど、パイプのスペックは日本工業規格(JIS規格)で決められているため、さほど大差はありません。

ただ、大和鋼管には、製品についてのこだわりがいくつかあります。

理由1)

パイプのメッキが後処理であること

メッキには、「前(まえ)メッキ処理」と「後(あと)メッキ処理」とがあります。

  • 前メッキ処理 →「丸一鋼管」など
  • 後メッキ処理 →「大和鋼管」など

パイプは、板上の鋼板をちくわ状(筒状)に機械で丸めから、合わさりを線状に溶接して造りますが、

すでにメッキ処理されたメッキ鋼板を使った方が、丸めて溶接するだけで済むので、工程が少ない分だけ簡単に作れます。

前メッキの欠点は、

  • 線上に溶接したところがメッキがなくなるため、亜鉛を熔射してメッキ面を作りますが、この部分が錆びやすいことです。

前メッキの長所は、

  • メッキ鋼板を買うため、メッキの設備費が不要なこと。
  • 製造過程がメッキの工程がない分、製造工程が短いため、パイプを生産量を増やせること、など。

大和鋼管は、後メッキ処理の製法です。

メッキされていない鋼板を、機械で丸めてから溶接した後、溶融亜鉛メッキ槽をくぐらせて、メッキします。

このため、欠点としては、

  • メッキの設備や機械の保守点検、メッキの品質管理が必要なこと。
  • メッキの工程が増えるので、先メッキよりも、生産量が少ないこと。
  • 外面のみメッキ処理し、パイプの内面は防錆塗装になること。

→ただし、現在は内面外面とも、後メッキ処理できるようになっています。

長所としては、

  • 後メッキのため、防錆性に優れていること。
  • 後メッキのため、メッキの見た目がキレイなこと、など。

理由2)

新製品のプロモーションをする場合でも、強引な営業はしないこと。

机上の製品スペックよりも、新製品のパイプで作ったパイプハウスが、実際の風害や雪害に遭ったときの事例が出るまでは、慎重に販売する姿勢に共感できること。

理由3)

大和鋼管の納品体制がすばらしいこと

3年前の東日本大震災では、大和鋼管の栃木工場が被災し、その後の輪番停電による生産減。工場周辺の道路も液状化していて交通状況が悪いにも関わらず、発注分を全量納品してくれたこと。

納期は長かったですが、このような状況下で、全量納品してくれたときは、本当に感動し、感謝しました。

理由4)

営業担当と気が合うこと(笑)

理由5)

取引を始めた当初の営業担当が、モリシタの先代社長の命日月に、仏壇参りに来てくれること。

当時の営業担当者は、常務取締役になっていますが、毎年11月にお参りに来てくれます。

今年(2014年)1月に、栃木県さくら市の本社工場を見学したときの集合写真です。

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