県外からのお客様には、ソースかつ丼に案内するのが好きな株式会社モリシタの森下幸蔵です。 https://www.morishitahouse.jp/company
熟成かつ天膳本店に、新潟からのお客様を案内しました。
ぼくが注文したのは、「しょうゆかつ丼」だったけどね(笑)。
さて、本題です。
間口10メートルのサクランボハウスを48.6φ単管で設計施工
単管とは、
単管とは直径42.7φと48.6φのメッキ処理された鋼管のことです。
単管は、農業用ハウスというよりも、主に建築足場としての需要の方が多い鋼管です。
単管にもJIS規格
単管を含む鋼管は、日本工業規格(JIS規格)によって、製品規格が定められています。
農業用パイプハウスに使用される鋼管には、
一般構造用炭素鋼鋼管(JIS G 3444)、
機械構造用炭素鋼鋼管(JIS G 3445)、
大和鋼管工業の『ストロングX(STX700)』 のような高張力炭素鋼鋼管があります。
48.6φ単管でサクランボハウス
先々月、福井市内の方から、サクランボを栽培したいので、サクランボの木が入るハウスを見積してほしいという依頼がありました。
サクランボの木は高さ3メートル以上にもなりますから、間口10メートル、軒高3メートルの条件が付けられました。
間口10メートルのハウスは、過去に48.6φの単管を使って設計施工したことがありましたが、軒高は2.2メートルまでしか経験がなかったので躊躇していました。
正直に自信がないことをお客さまにお伝えしたところ、一笑されました。
このお客さまは建築の仕事をされて、48.6φの単管で作れば問題ないことが経験で分かると言うのです。
そこで、完成後に必要な補強をお客さま側にしていただくことを条件に、このサクランボハウスを契約させていただきました。
単管48.6φを使用したサクランボハウス
材料納入
お客さまのほうで、布基礎を施工していただきました。
アーチパイプは地中押し込み式ではなく、
基礎上面にオールアンカーでベースを固定し、ベースに溶接した鞘パイプに48.6φのアーチパイプを差し込み方法で建てました。
アーチパイプの組み上げ
棟高が5.5メートルありますので、カニクレーンを使って棟上げしました。
水平梁で補強します
中柱を付けて補強します
フィルムを張って完成です
今回分かったこと
今回のサクランボハウスでの経験から、間口10メートル、軒高3メートルのパイプハウスを設計する上での留意点をあげます。
- まず、地中押し込み式でなく、基礎工事が必要であること。
- アーチパイプは直径48.6φX肉厚2.4mmの単管を使用すること。
- 水平梁と中柱で補強をすること。
特に、地中押し込み式では、地盤の性質によって、パイプハウスの強度が大きく影響されるため、コンクリートを使用した基礎工事は不可欠だと確信しました。
弊社のパイプハウスには、大和鋼管工業株式会社のポストジンクを100パーセント使用しています。
http://www.daiwast.co.jp/products/plating/postzinc.html
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