農業用ハウスのモリシタの森下幸蔵です。
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農業用ハウスの モリシタは”ストロングXパイプハウス®”を商標取得しました
なぜモリシタが「ストロングXパイプハウス」で商標取得したのか
モリシタでは、この度農業用ハウスの自社ブランドとして「ストロングXパイプハウス」で商標を取得いたしました。今回は、なぜこの商標取得に踏み切ったのか、その背景と考えについてお話しします。
農業用ハウスの商標取得は珍しい
農業用ハウスの自社ブランドで商標を取得している会社は、私が知る限り、渡辺パイプさん、平林物産さん、日建リース工業さんなど、非常に少ないのが現状です。
確かに、モリシタのような零細企業が商標登録する必要は無いのかもしれません。しかし、「無駄かもしれない」ということがわかっていても、なぜ商標登録をしたのか。その理由をお聞かせください。
市場環境の変化が背景にある
現在、農業用ハウス市場は大きな変化の時を迎えています。
鉄骨ハウス市場の縮小
市場の縮小と資材費の高騰により、大手ハウスメーカーの鉄骨ハウスが売れなくなってきています。これまで鉄骨ハウスを建てていた施設園芸生産者(農業法人も含む)が一斉に高齢化を迎える一方で、他産業からの新規就農者も増えています。
新規就農者の課題
しかし、昨今の農業資材の価格高騰により、新規就農者は鉄骨ハウスでは十分な栽培面積を確保できない状況に直面しています。
パイプハウス市場への注目
一定の投資額で施設園芸を行うとなると、鉄骨ハウスよりもパイプハウスが選ばれる可能性が高まっています。この流れを受けて、大手ハウスメーカーの中でも、これまで鉄骨ハウスしか商品ラインナップがなかった企業が、新たにパイプハウスの市場に参入する可能性が出てきました。
商標登録の真の理由
もし大手企業がパイプハウス市場に参入し、自社のパイプハウスブランドを立ち上げる際に、「ストロングXパイプハウス」で商標登録をされてしまったら、モリシタはこれまで育ててきた商品名が使用できなくなってしまいます。
そのリスクを回避するために、今回「ストロングXパイプハウス」の商標登録を行いました。
建設的な投資判断
無駄な投資に終わるかもしれません。しかし、やらずに後悔するよりも、やって後悔する方が建設的だと考えています。
特に同業者の皆様におかれましては、自社ブランドの保護について、今一度ご検討いただければと思います。また、パイプハウスの新設をお考えの生産者の皆様には、今後の市場動向として、こうした変化があることをお伝えしたく、記事にさせていただきました。
市場環境が変化する中で、それぞれの立場で最適な判断をしていく必要があります。モリシタとしても、引き続き品質の高いパイプハウスを提供し、農業生産者の皆様の事業発展に貢献してまいります。